●この講師の聴きどころ●
令和8年4月16日(木)
作家
水村 美苗
氏
不意に開いた過去への扉:父母の手紙
みずむら みなえ
少女期をアメリカで過ごしイェール大学でフランス文学を専攻した水村美苗は母国の文化に渇望し日本文学に傾倒する。やがてプリンストン大学で近代日本文学を教える傍ら小説を書き始め、帰国後、漱石の未完の名作『明暗』の続きを漱石の文体そのままに『續明暗』として著し、文学界を驚愕させた。逝きし日本の面影をしたう国際人であり、日本語の劣化を憂う貴重な知性である。