●この講師の聴きどころ●

9月10日(日)

武者小路千家家元後嗣
千 宗屋

茶の湯の美−想いとかたち

せん そうおく

 一服の茶に侘びの心を求め芸術の域にまで高めたのは日本人の美意識であろう。千利休の末裔であり、茶道・武者小路千家の次期家元たる千宗屋氏は、古美術から現代アートに至るまで、領域を限定しない審美眼と感性を持ち、2008年には国の文化交流使としてニューヨークを拠点に世界各国で活動した。茶の湯を知ることは日本文化の美を知ること、自身の心を見つめることに他ならないとは氏の持論である。