●プロフィール●

6月10日(月)昼・夜

法政大学総長・江戸文化研究者
田中 優子

江戸から考える変革の時代

たなか ゆうこ

 行燈の灯りで本は読めるのか ― 江戸を知るために、若き日に試みて「これが江戸文化」と、一つの結論を得る。現代の本は読めなかったが、当時の書物は読みやすかった。「行燈に合った本作りがなされていた」。痩身を上布(上質の麻布)に包み、帯は瓢箪柄。江戸の粋、かくこそありしかと妄想した記憶が蘇る、平成16年以来14年ぶりのご来講。下肥業という商いまであった究極のリサイクル社会・・・奥深い江戸文化の扉が開かれる。